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202212

〈新たなエネルギー〉

今年6月に配信させて頂いたご挨拶の一部ですが、

「ロシアの戦争の影響で肥料の原料が不足するので最悪来年はレンゲや牛糞も

 考えとかなあかんで。」という話題がありました。

久しぶりに過去のご挨拶を読み返していると、何やら横から聞こえてきました。

「牛糞が長くしっかり効いてくれるから、牛糞肥料が最高やで!」

「いやいや、鶏糞やで、即効性が半端ないし!」

私には牛糞と、鶏糞がどのように違うのかよくわかりませんが、

どうやら今から肥料の準備のようです。

「家畜糞尿は肥料だけやない!電気や、メタノールも作れるんや!

 化成肥料は手に入りづらくなるし、冬の電気代も大幅に上がるらしいやん。

 せやから、今からみんなで牛を飼おうぜ!!」

ただ、・・・今からだと冬に間に合わないですし(というよりも、既に冬ですし)、

初期投資の費用が家計に大打撃なのでは?

色々と迷走した会話でしたが、純粋で前向きな姿勢には感動しました。

牛糞由来の電気が作られ始めたら、我が家の家計も助けてもらおうと思います。

〈南極と二酸化炭素〉

先月、64次南極観測隊が南極に向かったとのニュースがありました。

観測隊の方々の仕事は南極の気象観測などだそうです。

その中の一つに南極の氷床の成分を調べる仕事があるそうです。

南極では空気を含んだ雪が積もり固まって氷になるので、氷の中の空気を調べると、

時代ごとの大気成分が確認出来るそうです。

この調査でも、近年急激に二酸化炭素が増えていることが確認されています。

そんな南極に生息している動物と言えば真っ先に思い浮かぶのがペンギンですが、

こちらは二酸化炭素とは逆に、だんだん減っているそうです。

ペンギン減少の理由は、餌不足なんだとか。

 ①二酸化炭素の増加による、地球温暖化の影響を受け氷床が減少。

 ②繁殖する為に不可欠な氷床が減ったことで、ナンキョクオキアミが減少。

 ③餌になるナンキョクオキアミが減った為、南極の動物たちが減少。

一説によると、オキアミは、1970年より80%も減少したとのこと。

弊社の営業マンが最近見聞きした話ですが、

【カーボンニュートラルやエネルギー削減に関する研究に人員や予算が集約】、

【環境問題対応研究の実施が記事で公表されたら株価が上がったように思う】など、

研究開発の場においては、業種、サービス、企業を問わず環境問題への配慮が必要不可欠だそうです。

また、【二酸化炭素排出抑制対策事業には補助金が出る】との事で、

化石燃料削減や炭素固定化のお話も複数聞くようになったそうです。

私たちの会社にも、多くのエネルギー効率アップに関係する案件が来ているそうです。

ハロゲンランプ代替用のUV LED・LD光源開発のお手伝い、

化合物半導体の素子開発のお手伝い、高耐久性材料や高放熱性材料の開発のお手伝いなど。

実験サンプルの作製や一部試験・評価の実施などが多いそうです。

先ほどのナンキョクオキアミ、その糞は重く、深海に炭素を運んでくれているとか。

炭素固定の一環として【ナンキョクオキアミの復興】に取り組まれる企業様が

いらっしゃいましたら、ペンギン好きの私が応援します。

〈夢の車〉

大阪万博への訪問は、【そらとぶタクシー】で!?

大阪の大宝タクシー株式会社様が空飛ぶタクシー」事業参入に向け、

【そらとぶタクシー株式会社】を設立、2025年の運用開始を目指されているそうです。

漫画や映画にしかなかったものが、また一つ現実になってきました。

気になるお値段ですが、『初乗り680円、以降10秒毎に250円』との事。

梅田から夢洲までだと、所要時間は約10分、料金は15,000円~22,500円程度になるようです。

そんな話をしていた営業マンたち、だんだん話の内容がアサッテの方向に飛んでいき始めました。

「第1回空飛ぶ車選手権を始めます。エントリーNo.1、Back To The Futureよりデロリアン選手の登場です。」

「いきなり優勝候補!ゴミをエネルギーにして空飛ぶやつや!」

「劇中やと、1989年からタイムスリップして2015年の世界へ行ったんやけど、

 実際に2015年に、ゴミ燃料で動くデロリアンがお台場を走ったんやで!」

話がやたら盛り上がってますが、収集はつくんでしょうか?

・・・あ、結果が出ました。

「優勝はデロリアン選手!第2位は流星号選手、第3位はマッハ・ロッド選手です!」

流星号はスーパージェッターが、マッハ・ロッドは超人バロム・1が乗るんだとか。

力説されていましたが全く分かりませんでした。

それはさておき、アニメや映画の中ではすごく簡単に空飛ぶ車が作られていますが、

現実では数多の試行錯誤を積み重ねてようやく開発が一歩前進するとの事。

そこには数えきれない失敗も存在しているとの事です。

今日の私の仕事が、お客様の開発の一歩前進に繋がりますよう

私たちも一歩一歩お手伝いできればと思います。

〈円高と労働力不足〉

今年は、円安のニュースが大きく取り上げられていました。

当初、「我が家にはあまり影響無いかな」と思っていましたが、軒並みの物価上昇。

円安も気になるようになりました。

特に大きな影響を与えているのが輸入品の価格上昇です。

『売値を上げ、給与も上げる』ことが出来れば問題ないようですが、

『売値を上げにくく、給与も上がらない』状態だと、生活は苦しくなります。

円安だと、輸出するには良いが輸入するには困ると言われます。

その影響か、今まで海外で生産をされていた企業様が国内での生産を検討される

ことがあるらしく、『海外生産分を国内生産に切替える検討』に関連したお話も増えているそうです。

そしてその逆で、今後円安が続くと日本で働かれる外国人労働者が少なくなると言われています。

外国人労働者の方々は、「製造業」や「医療、福祉」で多く活躍されています。

工場で働かれる方が減少するのも問題ですが、介護で働かれる方がいなくなると、

高齢化社会の中、老人の面倒を看る人がいなくなるのではと心配します。

昔、「円安ってことは、安く買い物できるんじゃないの?」と、友達が言ってましたが、

最近の円安のニュースを見るたびに、その時の友達の無邪気な笑顔が頭をよぎります。

〈高い買い物とその値打ち〉

皆様ご存じの通り、弊社の所在する佐用町には【兵庫県立大学西はりま天文台】があります。

公開望遠鏡としては世界最大級を誇る口径2mの経緯台式の望遠鏡【なゆた】が有名です。

弊社にも、空や星が好きな営業マンがおります。

「今年は、数百年に1度の惑星食の話や、ロケットの打ち上げなど宇宙や天文の話題が

 多かったけど、一番はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の写真やな!先代のハッブルと比べてスゴイ鮮明やん!」

「値段もごっつうて1兆円を超えるそうや。せやけど、設計寿命は5年なんやて。」

高い買い物だなと呆然としていて聞いていましたが、

「1兆円!?たこ焼き14億パック分やん!日本人1人当たり11パック食えるんで!そんな望遠鏡何に使うねん!?」

「星見ても腹は膨れんがな。わし、たこ焼きの方がええわ。」

「まあそう言いなさんな。確かに未知を既知にするんは時間もお金もかかるし、

 何の役に立つんか分からんこともある。 せやけど、その積み重ねのおかげで人類は発展しとんねんで。

 それにもしかしたら、遠くの星の美味い名物料理が見つかるかもしれへんやん。」

ほとんど、漫才です。

私たちのお客様も、知らないことや分からないことに取り組まれておられる方が多く、

その価値が一様に測れないことも多々あります。

それでも、お仕事の最後にお礼のお言葉をいただけると、僅かでもお役に立てたと実感いたします。

今後もお客様にとって価値あるものでありつづけたいです。

〈流行語大賞〉

休憩時間にふとネットニュースを見ると、【2022年の新語・流行語大賞】が発表されていました。

「村上様」「キーウ」「きつねダンス」「国葬儀」「スマホショルダー」

「知らんけど」などなど。TOP10の内、半分ぐらいしか聞いたことがありません。

【SNS流行語大賞2022】も発表されていましたが、こちらも半分ぐらいしか分かりませんでした。

私は、どうやら世間の流行りに弱いようです。

そんな話しを営業マンとしていたところ

「佐用精機の今年の流行語って何じゃろうね?」という話題になりました。

少し気になったので、社員みんなに話を聞き込んだ、私レポートがこちらです。

 第1位 【何がしたいん?】

       ⇒最近では、試作について社内検討するとき枕詞のように使われてます。

        例えば同じ構造でも、材料やプロセスの条件が変われば、品質機能が変わります。

        「お客様の要求からズレていないか?」の確認も含め、毎回と言って

        いいほど検討の場で聞く言葉だそうです。

 第2位 【WEB〇〇】

       ⇒佐用精機で新たに始めた『WEBセミナー』をはじめ、『WEB訪問』

        『WEB試作配信』など、WEBを使用したお仕事が増えた影響でランクインです。

        ご興味事に対し、弊社の経験談も含めたご説明をさせて頂くWEB

        セミナーはまだ数回ならがご好評を頂いているようです。

        セミナー実施に当たり、営業全員四苦八苦しました。その結果の2位だそうです。

 第3位 【これでもええやん?】

       ⇒試作で計画した部品や材料が入荷しない時、機能は維持しながら

        別の材料や部品を代わりに使えそうなときに使われる言葉です。  

        昨今の部材不足に伴い使用率が急上昇したそうです。

改めて見るとあまり流行語っぽくない気もしますが、まあ大丈夫でしょう・・・知らんけど。

ご覧下さっている皆様も1年を振り返り、マイ流行語大賞を選んでみられてはいかがでしょうか?

202206

<コロナと連休とウナギ>

  今年のゴールデンウイークは、どのように過ごされましたでしょうか?

  3年ぶりに行動制限が無いゴールデンウィークでもあり、

  連休明けから新型コロナの感染者が急激に増加するのではないかと

  心配する声も聞かれました。

  感染者数が増加するか減少していくかは、「実行再生産数」が1より増えるか減るかで

  分かるとのことで、先輩方が調べてみたそうです。

  「新型コロナ感染の実行再生産数」

  ●1月9日(正月明け)・・・【2.03】※感染者急増⇒第6波到来

  ●5月13日(連休明け)・・・【1.18】※感染者増えそう

  ●5月20日(1週間後)・・・【0.96】※落ち着きそう

  ●5月30日(最近)・・・【0.96】※落ち着いてる

  結果的に、今回の連休は大きな波にならず落ち着いたようです。

  こんな僅かな数字の差で結果が大きく変わるんだなと考えている横で、

  先輩方の会話が弾んでます。

  「実行再生産数はネズミ算やからな。ネズミ算は複利計算とも言うんやけど、

  ミナミの帝王なんかでお馴染みのローンや貯金の金利計算と同じやから、

  ちょっとの違いですぐに大きな差がでてしまうんや」

  「感染者数が増加するときは『ウナギ上り』や言うのに

  実効再生産数は『ネズミ算』て、どないやねん。

  ウナギの方がネズミより美味いし、全部ウナギでええがな。」

  「いや、そうはならんやろ。ていうか、ネズミ食うたことあるんかい!?」

  「ふっふっふっ」

  約1名、怖い方がいます。

  私としては、新型コロナ感染者ではなくお客様が増えて欲しいところです。

  考えてみると、弊社に来て頂いた新規のお客様のほとんどは、

  これまでお世話になったお客様からのご紹介です。

  私達のお仕事を喜んで頂き、佐用精機の事が好きになって頂ける様努力する事が、

  お客様を大きく増やしていくことに繋がるのではないかと思っております。

  少しずつでも「ありがとう」と言っていただけるよう1つ1つのお仕事を大事にし,

  美味しいウナギ同様、「ウナギ上り」にすこしでもあやかれればと思いました。

<ヤモリと接合剤と恋愛相談>

  最近「ヤモリ」を見かけられたことはありますか?

  ご存じかと思いますが、「家守」とも書かれるように主に民家やその周辺に生息しています。

  今の季節、佐用の家の壁や、窓ガラスに器用に貼り付いているのをよく見かけます。

  弊社の営業マンがヤモリを見て

  「なんで、つるつるなガラスもざらざらな壁も楽々貼り付けるんやろか?」と思い調べたそうです。

  「ヤモリ凄いで!最初は手足にタコの吸盤みたいなもんがついとると思てたんや。

  けど、実は手足の指の部分が特殊な構造でファンデルワールスカ

  という電子間引力で貼り付いとるんや。」

  なんと、多くの接着剤でも同じような原理が使われているということで、2度ビックリしました。

  ヤモリさんは、自在に自分の指と色んなものをくっ付けることができているのですが、

  私達のお客様は、指ではなく半導体を、色々な物にくっ付けたいとのことで

  接合状態の確認実験を手伝って欲しいと言われることがよくあるそうです。

  実際にお客様からご依頼があった接合材料を聞いてみました。

  下に記しましたようなご依頼分があるそうです。

  ヤモリさんのように、自在にくっ付けたり、離れたりする必要がないので、いろんな種類があります。

  接合原理もそれぞれ違うそうで、接合相手との相性も大事なんだとか。

  ●ナノ焼結材・・・【Agナノ】【Auナノ】【Cuナノ】

  ●ハンダ材・・・【AuSn】【SAC】【SnBi】【InSn】

  ●ペースト材・・・【エポキシ樹脂】【シリコーン樹脂】【アクリル樹脂】【変性樹脂】

  ●シール・・・【特殊粘着テープ】

  分かりやすく理由を教えて欲しいと技術担当に訊いてみたところ、「人間関係と同じ」だそうで、

  【ペースト材やシール】は「友達」を繋ぐような感じ

  多くの色んな相手と簡単に繋がることが出来るけど、環境(周辺温度など)が変わると

  繋がりが薄れて離れやすい。

  【ナノ焼結材】は「同じ嗜好を持つ同志」を繋ぐみたいな感じ

  一度繋がると強い結びつきが出来てなかなか離れない。ただ、違う嗜好の人は同志に

  入れてもらえないから繋げない。

  【ハンダ材】は「夫婦」を繋ぐっぽい感じ

  うまく溶け合えば新しい家庭(合金)ができ強い絆で繋がれる。ただ、結婚後の過ごし方や

  周りの状況で身から錆(IMC)が出て、家庭(合金)の繋がりに亀裂が入る事も。

  「試作で使う接合材料選びを間違えると、人間関係と同じくバッドエンドが待っている。」と、

  なにげに強く語られました。

  なんとなく俗っぽい例えだなと思いますが、

  そう考えると「接合材料の案件」が友達のお悩み相談や結婚相談みたいに見えてきました。

  弊社にご相談頂いた案件がハッピーエンドになるよう願いながら、

  今日もお仕事に励みたいと思います。

<デジタルツインといりょうとファッションセンス>

  一昨年、スパコン富岳を使った【COVID-19の飛沫エアロゾル拡散モデルシミュレーション】の

  映像が公開されていました。

  マスクなしで咳をするとすごい勢いで飛沫が飛び散っている様子をみて、

  「マスクをしなくちゃ」と思った記憶があります。

  最近、その映像が【デジタルツイン】の一つだという事をニュースで知りました。

  【デジタルツイン】とはその名の通り、「現実の世界から収集した様々なデータを、

  まるで双子であるかのように、コンピュータ上で再現」する技術だそうです。

  農業の世界ではデジタルツインはもう常識だそうで、

  栽培環境や生育状況などの情報を基に収穫量シミュレーションや

  病中対策などをされているそうです。

  仮想空間でリアルな空間を再現する技術は、メタバースなども含めて急激に進歩し、

  商売としても成長しているとの事。

  2年後には約92兆円の市場規模になるとも言われているそうで、様々な市場が

  開拓されているらしいです。

  先日、休憩時間のおしゃべりでメタバースの話で一盛り上がり

  「メタバースで"いりょう"が商売になってるらしいですね。」と私が言った一言に、

  「アバター受信で病気治るの?」「触診されても分からないんじゃ?」

  「お薬はどこでもらうの?」「美人アバターのお医者さんはどこ!?」

  「イケメンも求む!!」

  ・・・おしゃべりメンバーが混乱しています。ドウドウ、落ち着きましょうね。

  「衣料、ファッションの話です。有名どころではドルチェ&ガッバーナとかも参入してますよ。」

  「ああ、ファッションの話ね。」「どんな服を売ってるのかな?」

  「美人でイケメンのファッションモデルは!?」」

  なんとか軌道修正できました。・・・約2名ほど医療が必要そうな人がいますが・・・。

  メタバースの内でのファッション市場は

  「NFT(非代替性トークン)」付きデジタルファッションアイテム市場だけでも、

  2年後には約9兆円規模に届くのだとか。

  商品価値も凄いようで、先ほど話に出たドルチェ&ガッバーナの「NFTコレクション」は、

  昨年オークションでスーツ1着に約1億1000万円の値がつけられたそうです。

  メタバースの中だと現実世界より多くの人に見てもらいやすいのかなとも思いますが、

  話のスケールが違いすぎて一寸クラクラしそうな感覚になります。

  今後私達のお仕事がメタバースに進出することがあれば、

  『佐用精機メタバース支社』ができるかもしれません。

  その時には、素敵な制服を着たアバターでお客様をお出迎えしたいですね。

  ・・・「ファッションセンスあふれる制服」の必要性について、

  少し社長と「OHANASHI」してきます。

<田んぼと肥料と食卓の危機>

  先日、弊社駐車場の隣にある田んぼで田植え機が活躍していました。

  佐用は今、田植えシーズン真っ只中です。

  「最近は乗用田植え機に変わったから、昔に比べて楽になったよ。」

  「GPSついてるから真っすぐ植えれるし。一気に5~6条ずつ植えれるし。」

  「・・・うち、まだ手押し式の2条植え使ってるんやけど・・・」

  一部を除いてですが、昔に比べて田植えもだいぶ変わってきました。

  変わったといえば、昔は牛糞や、鶏糞で堆肥をつくりそれを田んぼの

  肥料にしていたり、米作りの間にレンゲの花を植えて緑肥にしたりしていたそうです。

  春頃には辺りの田んぼ一面にレンゲの花が咲いていたとのことですが、

  今は化学肥料に変わり会社の周りの田んぼでもほとんど見なくなりました。

  先日、先輩の家でも田植え準備で田んぼに肥料をまいたそうですが、

  「今年は肥料が高いがな・・・」と、ため息交じりです。

  肥料屋さんに理由を聞いたところ、ロシアの戦争の影響で材料が入ってきておらず、

  在庫の取り合いになっているとのこと。

  「今年は何とかかんとかや。せやけど戦争がつづくと原料不足が続くさかい、

  最悪来年はレンゲや牛糞も考えとかなあかんで。」と言われたそうです。

  戦争の影響で、歯舞群島や色丹島ではタラやホッケが取れない話が出ていたり、

  小麦輸入量が減って小麦製品の値段が上がったりと困ったことです。

  「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」ではないですが、

  「小麦がなければ、お米を食べればいいじゃない」と言ってみたいもですが、

  何だかお米もピンチみたいです。

  我が家の食卓事情に与える、思いのほか大きな影響を実感し、

  改めて早く戦争が終わることを切に願っています。

202203

<足りない>

  前回のご挨拶で「材料不足」について少し触れていました。

  あれから僅か3ヶ月のあいだで、足りないと言われる物がどんどん増えています。

  元々の材料不足に輪をかけ、ロシア・ウクライナ問題が拍車をかけているようで、

  今後更なる深刻化が懸念されているようです。

  これまでも、現行製品の継続供給のため新規設計より設計変更に時間を割かれて

  おられる方が多くいらっしゃるとお聞きしてました。

  ロシア・ウクライナ問題の影響か、今後は設計変更だけでなく生産拠点変更の検討も

  増えてくるかもと言われているようです。

  弊社へも設計変更や生産拠点変更に関連したご相談が増えてきており、

  材料調査や試験用サンプルのご用意、少量生産対応などの

  間接的なお手伝いを含め対応させていただいております。

<changetheworld>

  電子部品関連、リチウム電池などは継続的に不足と聞いておりましたが、

  それに加え「アルミ」「ビス」などの一般部品までもが不足していると聞くようになりました。

  アルミは、電気が不足し作れないようになっているらしいです。

  日本でも今年早々に、インドネシアの石炭が入らず電力供給に支障がでそうとの話がありました。

  更に、一般部品は「作れない」ではなく「運べない」ことも問題とのこと。

  海外から輸入品などは、湾岸でのコンテナ待ち、積み込み待ちで数日遅れで動いていたものが

  数週間かかるようになっているらしく、流通在庫も底をついているようです。

  3年間コロナ禍が続く中、感染の波が来るたびに少しずつ周りの世界が変わってきました。

  中にはコロナ禍以前の状態には戻らないものもあるみたいです。

  コロナ禍の終息後には、私の目の前には別世界が広がっているのかもしれません。

  願わくば、素敵な世界であってほしいです。

<素晴らしい世界>

  最近よく聞く「Metaverse(メタバース)」という言葉、

  [Meta(超越、高次]と[Universe(宇宙、世界、領域)]の合体語で、

  現在とは違う次元の世界を指すらしいです。

  想像もつかないファンタジーな世界の話だと思っている私に、

  「【あつまれどうぶつの森】や【PokemonGo】もメタバースの一つやで」との一言。

  私が既にメタバースの住人になっていた事実に、驚きを禁じ得ません。

  メタバースでは自分の分身であるアバターを使って活動します。

  最近では、自分自身を3Dスキャンして全く同じ外観をしたアバターを作ることも出来、

  現実空間の自分の動きをそのアバターに連動させることも可能だとか。

  凄い技術の裏側は、MEMSやVCSEL、高速フォトダイオードといった半導体が

  支えているそうです。

  弊社でもそれらの半導体関連のお仕事をさせて頂く事が多くなってきました。

  先端技術に使われていると聞くとなんだか嬉しくなります。

<カナダからの手紙>

  中国では、カナダからの手紙でオミクロン株が入ってきたと報道があったそうです。

  「『カナダからの手紙』というラブソングが30年ほど前に流行っやたんや」と、

  弊社のお年寄りが自慢げに語っていました。

  「手紙で感染するのなら、電話かLINEで連絡しないと駄目ですよね」と返すと、

  「情緒がないねぇ・・・。電話でも、『ダイヤル回して手を止めた.』なら

  歌になるけれど・・・」とのお言葉。

  お年寄りは、タッチディスプレイだとデジタル感が強すぎて感情移入できないようです。

  「電話だけじゃない。テレビや洗濯機、電子レンジもダイヤルの方がよかった。」

  ジェネレーションギャップでしょうか、私にはイメージすら分かりません。

  この御人が「DXで、情報は産業の米になる」と言っていますが、

  ダイヤルの話の後で聞いても説得力が行方不明ですよね。

  今後DX技術が進歩すると、ダイヤルの出番は無くなるのかもしれませんが、

  その時には、カナダの恋人ともメタバースで気軽に会えるような世の中になっていそうです。

<シンクロナイズド>

  最近、「綾瀬はるかさんが白い腕輪をしてピアノを演奏している」CMを見ました。

  NTTドコモさんのCMで、タイトルは「人間拡張編」との事。

  気になって調べてみると、人間拡張とは、『テクノロジーで人間の身体能力や知覚等を

  拡張させる事』だそうで、具体的には、AI(人工知能)やIoTで人間の運動能力や

  聴覚、視覚等を強化するみたいです。

  CMでは、遠隔地にいるピアニストが、

  自分の手の動きを白い腕輪を通して電気信号に変換し綾瀬はるかさんの白い腕輪に転送。

  手の動きを共有しているそうで、携帯通信技術6G関連のシステムモデルの一例だとか。

  隣の方では、そのCMの話で盛り上がっているようです。

  「遠距離恋愛も相手のぬくもりを感じれるようになるのかな?」

  「ロボット作業とかパワースーツとか、仕事に使うのが先でしょ」

  「綾瀬はるか、かわいい。かわいいはよいな、、、」

  約一名心配になる人もいますが、みんな先端技術に興味津々です。

  そんな中、「他人の体乗っ取れるやん。これ。危なくない?」の声。

  体と、心はつながっているともよく言われます。

  行動をコントロールすることは、心をコントロールすることにもつながると思います。

  新しい技術は、人のありようを考えざるを得ない部分が多く、

  難しいこともあるのだろうと思います。

<挑戦者>

  冬季オリンピックで、フィギュアスケートの羽生結弦選手や

  スノーボードの岩渕麗楽選手の高難度技への挑戦が、メダル取得と同様に称賛されていました。

  「出来ないかも知れないけれど、今よりも前に進むために挑戦する姿勢」への

  称賛なのかと思います。

  営業の中でそんな話をしていた時に、「うちのお客様と重なるんよ。」との一言。

  私たちのお客様の多くは開発や製造に携わっておられる方々です。

  弊社にお仕事のご相談を頂く方々は

  「望んだ結果は得られないかもしれないけれども、

  より良い製品の開発・製造を目指して挑戦されている」とうイメージがあるそうです。

  挑戦の中では「わからない事が分かる」というのがとても大切な事だと、

  弊社の年寄りがよく話をしています。

  「結局何が分からないことなのか?」

  「何を問題としようとしているのか?」

  「ここは分かっているという認識でいいのか?」

  お客様と弊社の担当が、今日も頭を悩ませながら打合せさせて頂いております。

  とても大変そうですが、どこか充実している姿は、

  オリンピックで高難度技に挑戦された選手みたいです。

<時代は変わる>

  コロナ禍以降、お客様と連絡が繋がりづらい事があります。

  大抵の理由は「在宅勤務されていたから」ですが、「新型コロナでお休みされていた」

  というパターンもあるようです。

  弊社でも濃厚接触者になった人がいました。

  次はもしや自分が・・・となかなか安心できない状況です。

  新型コロナウイルスはデルタやオミクロンなど変異を繰り返してきてます。

  お馴染みになっているインフルエンザウイルスも、今も変異し続けているとの事。

  新型コロナの波はまだまだ引きそうに見えません。

  このような中、「人に合わない、触らない」という”コンセプト”に関連する事業は

  チャンスだとおっしゃられるお客様が多いと聞きました。

  その話を聞いて思い出したのは、ユニクロです。

  すべての商品にIcタグがついていており、他者を介さずお買い物完了。

  あのスタイルはまさしく今のご時世にピッタリだと思うのですが、

  一方、あれだけの商品全てに使い捨てICが使用されているのだろうと考えると

  「SDGs的に大丈夫?」とも思ってしまいます。

  人にも環境にも優しいというのは、難しいです。

<CHANCE>

  今年に入り、起こった出来事を思い返してみました。

  「東日本の大雪」

  「ハンバーガーショップのポテト販売中止」

  「冬季オリンピック開催」

  「ロシアのウクライナ侵攻」

  「藤井聡太棋士の最年少5冠達成」

  「東北での地震」などなど

  大きな出来事が沢山起こっています。

  4月から新年度になります。

  「新型コロナがきっかけで働き方改革が進んだ」

  「材料不足がきっかけで製品ラインナップの見直しがされた」など、

  改革・改善が前進するきっかけになる事もあります。

  「禍福は糾える縄の如し」とあるよう

  喜ばしくないことに遭遇しても、これはチャンスかもしれないと考えて、

  新年度も前向きに頑張りたいです。

202112

<材料不足>

   「材料の入荷はどうですか?」

   最近のWeb会議で、必ずと言っていい程出てくるワードだそうです。

   ナイロン不足に加え中国の金属材料も不足している様で、

   特にコネクター関連については、品切れかつ価格高騰状態が続いているとのこと。

   中には2年先まで予約が埋まっている製品があるようで、購買担当の方々を悩ませているらしいです。

   「2年先に注文があるかどうか分かる」ってとても凄いことだなと感心する

   一方、少なくとも2年近くは品薄な状況が続くのかなと心配にもなります。

   先のことが分からない事を、「来年の事を言えば鬼が笑う」と言いますが、

   「再来年の事を言えば鬼が大笑いする」かもしれません。

   「正解」がない中、今直面している事に一つ一つ取り組むしかないのかなと思います。

   弊社の担当者同様、「あれもこれも入荷日未定・・・胃がキリキリする・・・」と言われる時が

   あるのではないかと思いますが、お体だけは「鬼に笑われないよう」ご注意ください。

<センサー>

   MEMSセンサーとは、小さな電気機械システムのセンサーという意味らしいです。

   圧力・触覚・慣性・加速度・ジャイロ・化学・マイクロフォンなど多くのセンサーに

   使われるようで、それぞれの用途毎に多くの種類のチップがあるそうです。

   弊社でも試作させて頂く機会が多く、実は私も直接チップを触ったり

   実装したりすることがあります。とても小さく薄いものです。

   「吹けば飛ぶような」と言いますが、MEMSセンサーに風を当てたらセンサー部分が

   飛んで無くなったことが実際にあったらしいです。

   そんなチップが出来るまでには、「作る・削る・切る」など多くの工程が必要と聞きます。

   一つ一つ、とても凄い仕事が積み重ねられチップが完成するのだと思い感心します。

   こんな話をすると、横にいる営業マンがひと言。

   「そんなチップを壊すことなくピンセットでつまんで実装している、あなたの仕事も

   信じられないんだけど。」と言われました。

   本人は、当たり前でも周りから見ると大変難しいことは多くあるのだろうと思います。

   また、それが誰かの役に立っているかと思うと、日々の仕事も少しは楽しくなるような気がします。

<マイクロLED>

   「今年1月に中国のテレビメーカーの康佳(コンカ)が「APHAEA」というマイクロLEDを

   使ったスマートウォッチを発表した」とか「AppleWatchの2023年か2024年モデルは

   マイクロLEDモデルらしい」とか。

   なんでも、液晶を動作させるようなシリコン回路の上でLEDが光るそうです。

   以前ジャパンディスプレイ様が展示会で発表されたような感じの物だそうですが、

   「全体をスマートウォッチに入れてしまうのは大変だろうな」と弊社営業マンが言っていました。

   そんなマイクロLEDの使われ方ですが、直接RGB3色を発光させる方法だけでなく、

   蛍光体やQDを使う方法など多くの方法があるそうです。

   また周辺材料も色々必要になるようで、弊社でも、今年になってから材料の開発や

   実験に関する話題も増えてきているようです。

   新しい物好きのメンバーが「これだけいろんな開発が進んでいるんだから、

   マイクロLEDディスプレイのスマートウオッチを身に着ける日も近いな。」と嬉しそうですが、

   針の腕時計を見辛そうに使っている姿が目の前にあると、

   使いこなせるのかなと思ってしまいます。

   <VCSEL>

   半導体レーザーの一種であるVcsel。

   通信・センサー用途など、弊社でもかなり昔から開発のお手伝いをさせて頂いております。

   近年ではスマートフォンに使われたりと、より身近なものになってきたと感じます。

   先日、勤務時間中にスマートフォンをかざしてペットボトルの周りをぐるぐる回るメンバーを発見しました。

   怪しい行動ですので上司に報告すべきか悩みつつ何をしているのか聞いてみると、

   当人曰く「iPhone13Proの3Dスキャンを試してた。」との事。

   「Vcselと超高速画像センサーがセットになったカメラがついてて3D画像を作るんや。」

   「VCSELの光の粒1個がカメラに戻ってくる時間を計っている。」

   「ToFやで。」などと呟いておりました。

   先程の話で、実は何がどうすごいのか、聞いている時はよくわかりませんでしたが、

   後でネットで調べると、たしかに何だか凄そうなことが載っていました。

   こんな凄い内容、言っている本人もちゃんと分かってたのか怪しいと思っていると、

   横から「いや、楽しかった。3Dプリンターと併せたら、フィギュア作れる!」との一言。

   急ぎ上司へ「怪しい」と報告することにします。

<接合剤>

   弊社では、試作時の実装用途などで、接合剤を使用することが多々あります。

   時には弊社で試作に使用する接合剤を選ぶこともありますが、一口に接合剤と言っても、

   その種類はとても多く、バリエーションに富んでいます。

   もともとの状態がペースト状だったり固形だったり、

   使われている素材が樹脂や金属やガラス、

   はたまたそれらが混ざったものなど、多くの物があります。

   硬化後の状態も千差万別で、グミのようにふにゃふにゃな物から、

   金属のようにガチガチに固い物まで。

   用途は、熱に耐えたり、膨張収縮を緩和させたり、電気を流したり、絶縁したり等々、

   使用用途に合わせて「こんな接合剤が欲しい」といったことがいつもあるようです。

   弊社にも評価用サンプル作製など開発のお手伝いのご依頼が続いています。

   色々なものをくっつける接合材のように、「お客様と社内」「社内の各担当者間」を

   つないでくっつける人が弊社にいますが、接合材と同じくとても大切な役割をはたしている様に思います。

   先輩に話したところ、「確かにとっても大切。ちゃんとくっつけないと、

   仕事としてまとまらないからね。」と言われました。

   ただ同時に、「接着しすぎて、融通が利かず、剥離剤が必要なこともあるよ。」との話も。

   人は中々難しいようです。

<油断>

   会社の大先輩から聞いたお話ですが、1970年代に戦争が契機で

   2度オイルショックというものがあったそうです。

   発電が出来なくなりエネルギーが不足するといった懸念から、深夜放送がなくなったり、

   エレベータが止まったりと大変なことになったそうです。

   「油断大敵」という言葉通り、【油】を断たれると大変なことになるのですね。

   日本の国が外国から買っている石油や天然ガスは、食料やその他の輸入品全部の

   2割程度だそうです。カーボンオフセット、再生可能エネルギーなど話題ですが、

   エネルギーを自給できれば、日本はすごくお金持ちになれるのでは?

   改めて我が家の周りを見渡してみました。

   日照状態良好、川には水、山に柴を取りに行くことも可能です。

   全部発電に使えれば私もお金持ち、、、というわけにはいきません。

   残念ながら、今は、車も暖房も石油をつかっています。

   差し当たり、油が途切れないよう油断せず生活しようと思います。

<パラリンピック>

   東京パラリンピックが8、9月に開催され多くのメダリストが誕生しました。

   「できないことを数えるより、できることを数える」パラリンピックで教わった言葉です。

   この話をしているときに、開発担当者が「少し開発試作と似ているかも。」

   と言っていました。

   開発試作のステージでは、

   「予算が準備できない。」

   「考えていた試作方法が実施できない。」

   「試作材料が準備できない。」

   といったことが、日常茶飯事のようにあるそうです。

   そんな時は、

   「この予算ならこんなことができる。」

   「この代替方法なら試作できる」

   「この代替材料なら準備できる」

   という風に、できることを集めて組み合わせるそうです。

   「ないものを欲しがるよりも、あるもので出来ることを考えるのが面白い所なんやで。」と

   言いながら、弊社のアスリートも【開発試作】に挑んでます。

<UV>

   UVLEDのお話は、波が有ります。

   昨年の春から夏にかけ、エレベーター、エスカレータ、紙幣、コイン、衣類などの殺菌用として

   UVLED関連製品開発のお話が急に増えました。

   今年も同様のお話を聞く機会はあったようですが、

   昨年ほどの盛り上がりは無かったようです。

   なんだかジェットコースターのようだなと思っている横で、

   メンバーが「開発の波も短いのだ。UVだけに。」と周囲の気温を下げています。

   昨年の殺菌用開発急増の切っ掛けとなった新型コロナウイルスは、

   つい先日オミクロン株という変異株が発生し、

   引き続き日々の消毒・殺菌が欠かせない状況です。

   殺菌方法には、光、ガス、熱など、用途により多くの方法が競合しているとの事。

   弊社はLEDのお世話になる事が多いので、

   UVLEDが多く使われればありがたいなと思います。

<波長が・・・>

   弊社の営業マンには、社内にとても波長が合うメンバーがいます。

   そんな彼らは少し難しい仕事や大変な仕事の時でも、一緒に楽しそうに仕事してます。

   先日その営業マンが「最近は波長が違うんです」と何度か電話で話しているのを聞き、

   仲が悪くなったのかなと思って心配しました。

   よくよく聞いてみると、仕事で扱う光波長のお話しだそうで。

   以前は赤や青など目に見える波長を扱う事が多かったのが、最近は赤外線や紫外線など

   目に見えない波長に変わってきた。つまり「扱う光の波長が違う」そうです。

   今日も営業マンとメンバーは楽しくお仕事しているみたいです。

   やっぱり波長の合う仲間と仕事ができるのは嬉しいことですね。

<ワクチン>

   医療従事者の方へのコロナワクチン3回目接種が年内に始まるといわれており、

   来年から一般への接種も始まるそうです。

   弊社周辺の自治体でも3回目ワクチン接種券の発行申請が始まったところがあります。

   ワクチンは、「病気になる前に少しだけ体に病気の実験をさせる様なもの」だそうです。

   皆様も、損害が大きそうなことや、おいそれと後から変更できないことなどに取り組むとき、

   規模を小さくした事前実験や検証を行われると思います。

   もし失敗しても小さな失敗で済んで、その経験は次の成功のために役立てる。

   まさにワクチン接種みたいです。

   ワクチン接種のおかげで病気にならず健康に過ごすことが出来ます。

   弊社のお仕事が、お客様の開発試作における「ワクチン」になれればいいな、と願うばかりです。

202108

<部品、材料不足>

  「ICの入荷が遅れている」、「SMD部品がない」、「コネクターを注文しても半年待ち」、

  「プレス部品用の材料がない」など、挨拶のようにお話がでるそうです。

  テキサス州で大寒波が発生、発電施設内で燃料の天然ガスが凍結し電力供給がストップ。

  ナイロンなどの原材料生産がストップ、世界中のコネクターに影響がでたらしいです。

  既に生産は回復しているそうですが、現在のコネクター不足は受注増もありなかなかすぐに

  解消しないだろうとのことです。

  金属材料も不足するだろうということで、金、銀、銅いずれも値上がりしているそうです。

  東京オリンピックの金、銀、銅メダルは携帯電話などの廃材を収集精錬し準備されたそうです。

  これらの廃材は、都市に眠る鉱山と見立て『都市鉱山』と言うそうです。

  日本の『都市鉱山』の埋蔵量は、年間使用量の数十年分もあるとのことだそうです。

  そんな話をしていると、「埋蔵金、一山当ててくる。」と目を輝かせる営業マンが私の横にいました。

  夢を見てないでまじめに働きましょうね。

<コミュニケーション難しい>

  弊社では、電子部品材料の開発をされておられるお客様が多く、実験用の試作品、

  試験用の治具を作製するお手伝いが多くあります。

  コロナ禍前は直接お会いしてのお打合せが多かったのですが、今はメールやTEL、

  WEBでのお打合せが殆どです。

  そのためか、お話の内容を共有し認識を合わせるのに難航することがあるようです。

  お客様とTELで打合せした時のことらしいですが・・・

  お客様「複数のチップを混ぜて実験用サンプルを作れますか?」

  営業マン「各チップの使用数はどの程度になりますか?」

  お客様「100g程度のつもりです」

  営業マン「100gですか!!多すぎませんか、量ったことがないので、、、

  チップとチップの間はどのぐらい距離が必要ですか?」

  お客様「距離???」

  何だか漫才のような不思議な話になってしまったようです。

  結局、この会話での「チップ」とは

  お客様「プラスチックの成形樹脂チップ」

  営業マン「裸の半導体素子」

  という認識違いだったそうです。

  確かにチップといっても、「心づけのお金」「細かい木片」「ポテトのチップ」等たくさんある

  「チップ」の中からその時の会話に合わせたチップを選んで意味が通じています。

  こんなことは、当たり前の事と思っていましたが、実は大変難しいことだそうで、AIでも問題になるそうです。

  仕事では、それぞれの言葉の意味することを定義したり、思い違いがないようにすることは、

  大切なことかと思います。

  ただ普段の挨拶や世間話などは、「こんにちは、おでかけですか?」「ちょっとそこまで」ぐらい

  曖昧な方が良いのかなと思います。

<ジョーク>

  WEB訪問させていただいても、「ワクチン打ちましたか?」が挨拶代わりになっているそうです。

  蔓延防止には、ワクチンだけでは十分でなく、会食などのリスク行動を変えなけばならないようです。

  こんな状況の中、先日営業マンがジョークを教えてもらったそうです。

  各国の政府が、マスクをつけない国民を「行動変容」させようと発表方法を検討した。

  アメリカでは、「マスクをすればあなたは英雄です」

  ドイツでは、「マスクをするのがルールです」

  イタリアでは、「マスクをすると異性にモテます」

  日本では、「みんなマスクしていますよ」

  「行動変容」とか「認知バイアス」とかの言葉を聞くようになりましたが、元々は経済関連

  の学者さんが使う言葉だそうですが、最近はニュースでも出てきます。

  人は、いつも合理的な検討をして行動を起こすわけではないそうで、『あのアイドルも

  使っています!』とか、『今だけ特価!』とか言われるとつい買ってしまいます。

  話をする方も、聞く方もお互いに何らかの「バイアス」がかかっているそうです。

  正確な情報は必要ですが、行動に移してもらおうと思うと、「モテますよ、英雄になれますよ」の

  バイアスも必要ということかと思います。

  よい企画を作って上長に報告しても採用されない時、よいサービスを売り込もうとした時、

  担当の方に「行動変容」していただくためのバイアスについて考えてみるのも必要かもしれません。

  わたしも社長に、「この企画を採用してもらえれば、売上を上げれます。ぜひ給与も上げてください」

  と提案してみたいのですが、肝心の提案の方が出てきません。

<巣ごもりテレビ>

  コロナの巣ごもり需要で、液晶関連材料は、大変好調だそうです。

  最近、船井電機様から、QdtTVとか言うテレビCMが放映されていました。

  テレビの種類を思い浮かべると、液晶テレビ、LEDテレビ、OLEDテレビ、QLEDテレビに、

  4K/8Kテレビなど、いろんな名前がついています。

  名前の付け方は大切だそうで、量子ドット「Quantumdot(QD)」技術を使用した液晶テレビは

  ソニー様がずいぶん昔に開発されたそうですが、サムソン様がQLEDTVという名前を付け販売し

  本家のイメージになっています。

  今年1月には又「NeoQLED」とう名前のQDテレビを発表されたそうです。

  既存技術の、量子ドットとMiniLEDを合わせたものとのことだそうですが、まったく新しい

  技術のように聞こえます。

  液晶バックライト技術の一つでローカルデミングという方法があります。

  これをMiniLEDで高精細にしQLED(量子ドット)を合わせると、色、コントラストともに

  OLED(有機EL)に引けを取らないだけでなくより明るい物になるそうです。

  OLEDの次はQLEDがきましたが、PLEDが有るのではと思い聞いてみました。

  すると、ポリマー発光ダイオードというのがあるそうです。

  ただ、OLED(有機EL)と同じような意味で使われたそうなので、残念ながらPLEDテレビはなさそうです。

  弊社ではディスプレー関連材料の評価用実験装置のお手伝いもさせていますので、新しいテレビも

  多く売れたら良いなと思います。

  個人的には地デジに変わってから十分綺麗な画面になったと思っていますので、新しいテレビ画面の

  綺麗さよりお値段の方が気になるところです。

<提案>

  材料入荷が遅れそうな中、お急ぎの試作のお話をいただく場合があります。

  「QCDのバランス」という言葉を社内でよく聞きます。

  ご存知の通り、QCDは「品質、コスト、納期」の頭文字です。

  弊社では、お客様が目指されている事を一旦一言にまとめ、試作目的が明確になるように努めています。

  特に実験研究段階の場合、Qは「試作目的が達成できること」となりますので、上手く試作目的が

  絞り込めれば1万件を超える過去の試作実績を基に、CDとのバランスで色々な提案をさせて

  頂くことが可能です。

  例えば、ご指定材料が用意出来ない場合でも市販品の分解使用をご提案させて頂いたり、基板の

  納期が間に合わない場合フレーム片や金線で回路を作ったりなど、目的を達成する為の実験を

  ご提案できる場合があります。

  弊社ではご提案内容を提案書(試作仕様書)にまとめさせていただく場合があります。

  かくいう私も、案件によっては提案書を作成させて頂く事が有ります。

  もし私の作成した提案書がお手元に届きましたら、その節はよろしくお願いします。

  <新しい言葉と家族>

  コロナの報道で多くの新しい言葉を知る機会が多くありました。

  PCR、DNA、RNA、mRNA、サイトカインストーム、中和抗体、免疫などなど

  殆どは、分子生物学というジャンルの言葉だそうです。

  自分の体の中でも、そんな小さな物達が24時間365日休みなく働いているのかと思うと

  スゴイ事だと感動します。

  今回のワクチンも、こんな新しい研究を元に開発されたそうです。

  私もワクチンを接種する予定です。「ワクチン接種は、安心ですか」と聞かれると、そんな新しい

  言葉を聞くほど、不安を感じるのは事実です。

  子供のころお母さんに「大丈夫、安心しなさい」と言ってもらうことがあったと思います。

  何も知らなくても、「うん、大丈夫」と安心していたように思います。

  以前、「安心と安全」は違うという話を聞きましたが、知れば知るほど分からない事も増え、

  分からない事が増えるほど不安になる機会も多くなる気がします。

  お母さんは、自分は不安でも「大丈夫よ」と言ってくれていたのだろうと思います。

  不安を忘れてしまえる分けではありませんが、信頼する人に不安を聞いてもらだけでも、少しは

  不安な気持ちが楽になるように思います。

  インターネットは知ることの助けにはなりますが、「安心」の助けになりません。

  不安なことが多い時だからこそ、家族など身近な信頼できる人を大切にしなければ、

  と思うこの頃です。

201912

<最近の『りょうし』にびっくり>

  『今年も色んな新技術が出て来たけど、特にりょうし関係は

  大きく進化したね』と営業マンが言っているのを聞きました。

  なんで急に漁業の進化についてなんだろうと思いながら聞いてました。

  漁師じゃなく量子の事だ、と。・・・・まぎらわしいです。

  量子について聞いてみたところ、電子など原子より小さいの物とのこと。

  少し前ニュースになっていた量子コンピューターや量子ドット蛍光体など、

  すでに色々なところで活躍しているようです。

  身近では、液晶バックライトの蛍光体シートとして使われているとのこと。

  量子ドットディスプレイ、または量子ドット(QuantumDot)の頭文字を取って

  QDディスプレイと言ったりするようで、大変綺麗な色がでるそうです。

  なんと有機EL(OLED)と量子ドット(QD)をくっつけてQD-OLEDというものまで

  あるらしく、サムソン様が生産工場を建てているそうです。

  電池業界でもQD技術を使ったQD太陽電池(ペロブスカイト太陽電池)が流行っている

  そうですから、そのうち山の中の我が家にも『リョウシ』がくるかもしれません。

  弊社ですら実験用治具作製のお手伝いをしていると聞くと、流行は間違いないと思います。

<最近の『のうか』にびっくり>

  『りょうし』関係の進化もすごかったけど、『のうか』の進化も

  すごいよね」と営業マンの話。

  どうせまた脳化とかで、医療やAI関係の最新技術の話だろうと思って聞いてました。

  普通に、農家でした。・・・・やっぱり、まぎらわしいです。

  うちのお父さんは、農業をやっています。

  横から眺めていると、長時間作業をしたり人手が多く必要だったりと、

  とても重労働に思えます。

  そんな農業、最先端の農機具があれば無人でもこなせると聞きびっくりしました。

  「無人農機具(トラクター、コンバイン、草刈り機)」、「土壌内水分管理装置」や

  作物の自動箱詰め器」など、多くの種類でどんどん開発が進んでいるそうです。

  農機具だけでなく、お掃除ロボットなど身近なところで自動機械が使われるようになってきました。

  これらには、GPS・ジャイロ・加速・圧力・対物・対人などの各種センサーがふんだんに

  使われているそうで、赤外LEDや赤外LD、MEMSなどの素子が活躍しているそうです。

  農業や医療でよく使われる、水やガス、糖度などを測定するのには長波長LEDが、

  物の検出には、超音波やレーザー、マイクロ波、テラヘルツ波などの発振素子が使われるとのこと。

  弊社でも、長波長のLED・LD・VCSELやMEMSの試作、それらに関連する材料の

  開発お手伝いなどのお話がふえています。

  事務所にもドラえもんのような可愛いロボットが来てくれれば楽しいのですが、

  そんな日が近づいてきているのかもしれません。

<びっくり!?SFの乗り物が現実に!?>

  ドラえもんではないですが、「タイムマシン」や「海に潜る車」など

  映画やドラマの中のSF世界には色んな乗り物がでてきましたが、

  最近「空飛ぶ車」が現実にできたと聞きました。

  車に翼が生えて空を飛ぶことが可能になっているとか、、、ガソリンの代わりに

  レッドブルでも飲ませたのでしょうか。

  他にも「空飛ぶバイク」や「人が乗れるドローン」なども商品化されるそうで、

  タケコプターの完成も夢ではなくなってきたと期待しています。

  画像認識など、AIの技術もどんどん進歩しています。

  映画のカーズの様に個性豊かな車になるのも面白いと思います。

<えっ!?日本って遅れてるの!?>

  営業マンがお客様から聞いた話とのことですが、最近中国でQRコードが書かれた板を

  掲げた方をよく見られるそうです。

  路上生活者などが施しを受けるために掲げているそうですが、中国や韓国ではそれだけ

  現金を使う人がいなくなったと聞いてとても驚きました。

  日本では私を含め周りの人たちも現金主義者が多く、施しをQRコードで受取るレベルまで

  電子決済が普及するには、時間がかかるのかと思います。

  電子決済など、お金とテクノロジーをくっつけたものを「フィンテック」と言うそうです。

  残念ながらこの分野も含め、GAFAなどに代表されるネット技術関連では

  日本はかなり遅れていると聞きました。

  ネット技術の幹になる部分は通信とコンピュータ技術とのことで、

  5Gとかデータセンターが重要らしいです。

  特にデータセンターは、信頼性を維持するために数年に1度使用機器を総入れ替えする

  必要があるとのとこです。

  国内でも5G関連の機器、材料の開発は盛んにおこなわれていると聞いています。

  最近弊社でも、5G関連のお手伝いが増えてきているそうですが、もう6Gの話を

  されるようになったともお聞きしております。

  「昔は文字数の少ないポケットベルで必死に連絡していたけど携帯電話が出来た時には

  大変驚き、感動した」と、先輩から聞いた事があります。

  ガラケー、3Gは廃波になり4G、すぐには5G、6Gへ変更されるだろうとのことですが、

  私も同じような感動を味わえるのか気になるところです。

<みんなジャイアン!?>

  最近シェアリングサービスの話をよく聞くようになりました。

  車や住居などを個人で所有するのではなく、複数の人が共有して使用することですが、

  「お前の物は俺の物」というドラえもんのジャイアンの言葉が頭をよぎりました。

  営業マンが、大阪でも大きなリュックを担いだ「ウーバーイーツ」をよく見るように

  なったと言ってました。

  「ラスト1マイル」というそうですが、1.6Km玄関先まで頼んだものを持ってきてもらえる

  商売とのことだそうで、そこには色々な情報、商売のタネがあるそうです。

  物を取りに行く時間、働く時間、家でくつろぐ時間を誰かとシェアーし、これにお金を

  つなげる感じらしいです。

  便利かと思いますが、「家族と買い物にでかける」、「一緒に食事の後片付けをする」など

  日常の無為な時間が大切なのではないか、と思う私は遅れているのでしょうか?

<おじい化再び>

  前回のご挨拶で「5G(ごじー)化」を「おじい化」と聞き間違えた事を書きました。

  その時は単なる聞き間違いで、まだおじい化では無いと安堵していましたが・・・

  このあいだ、弊社社員の1人が定年退職しました。

  長くお世話になっていたお客様から、定年のご挨拶を頂くことが増えてきました。

  いつの間にか、おじい化の波はそこまできていました。

  現在、国内で物作りをすると言うことが減っているとのことで、以前使っていた技術が

  使えなくなったり、古い技術があることをご存じないお客様が多いと聞きます。

  弊社では古くからの技術も引き継いでおります。

  お困りの際には、お役に立てることが有ると思います。

  来年も、引き続きお声がけいただければ幸いです。

201908

<農作業にハイテク?>

  お盆休みも終わり残暑と言うべき時期ですが、今年はまだ暑い日が続きそうです。

  弊社の周辺もですが、田舎にとって夏の大仕事の一つに延々と終わらない草刈りがあり、

  私の周りでも苦労してる方が多くいらしゃいます。

  昨年年末ごろから「みちびき」というGPS衛星が使える様になったそうで、農業用など

  速度の遅い物なら、数センチの誤差で自動運転が出来るようになるそうです。

  そんな最先端技術を使って自動草刈りロボットを作れば、弊社周辺は草刈りロボット

  だらけになるのではないかと思います。

<自動運転はまだ?>

  聞くところによると、自動運転の車は人間が決めた行き先に対し道順をAIが勝手に決めて走るので、

  『AIが次に何をしようとしているか』について、車内外の人とAIとがコミニケーションする

  必要があるそうです。

  そのために、車が喋ったり、情報を移すディスプレーが大型化したり、車が曲がる方向が分かるように

  ヘッドライトで地面に矢印を書いたりなど、コミュニケーション力の高い車になっていくとのこと。

  SFドラマや映画では、近未来の世界で人間のように会話する特殊な車が出てくるものがありますが、

  少しずつSFの世界に現実が追い付いてきたのかなぁと感じました。

  車の形も今とは違ったものになるんだろうなと思います。

<ミニLED?マイクロLED?>

  どの位のサイズでミニとマイクロに分かれているのかよくわかりませんが、

  最近は社内でとても小さいLEDを見ることが多いです。

  ミニLEDはローカルデミングと言う技術を使って、液晶のバックライトなどに使われるそうです。

  噂では今年秋に販売予定の、AppleMacProDisplay32inchで使用されているそうです。

  ディスプレイ本体の発表価格は4999ドル(約54万円)だそうですが、新聞広告等で見る32インチの

  お買い得液晶TVが2万円程度なので、なんと27倍のお値段です。

  最先端技術でとても綺麗な画面なんだろうとは思いますが、ちょっとした中古車が買えるよねと

  思ってしまいます。

  海外ではミニLEDを使ったスクリーンを用いた映画館があるとの事で、見た方の話によると

  大変明るく綺麗だったとのことです。

  私も社内で実験サンプル作製の手伝い中に点灯した物を見ましたが、その小ささに反してとても明るく、

  全点灯したものは明るすぎて近くでは見れないほどでした。

  マイクロLEDといえば、ソニー様が7年も前からディスプレイを作られていたそうです。

  「CLEDIS」(CrystalLEDディスプレイシステム)と言う名前らしく、『輝く様に綺麗な

  LEDのディスプレイ』を意味するネーミングだと教えてもらいました。

  一昨年には、サムソン様が「TheWall」と言うマイクロLEDディスプレイを発表されました。

  名前を聞いてすぐ壁一面の大きなディスプレイを想像しましたが、大きいものだと219inchだと伺い、

  「ヤッパリ」と一人納得しました。

  各メーカー様の製品のネーミングについても社風がでるのだと思います。

  大変多くのLEDが使われているんだろうなと思いますが、お値段も

  豪邸が建つようなものだそうです。

  私達のところでは、ミニ、マイクロLED用などにも使用される異方向性導電材料などの試作、

  実験用治具のご依頼があります。

  量産でご使用になられるのは、主に海外とのこと、国内は悩ましい状況だそうです。

<AIの先生?>

  AIの学習は、人間の子育てと似ていると聞いたことがあります。

  AIにも先生が必要で、よければ「よかったね」とか「ご褒美」を、悪ければ「だめよ」など、

  教えながら育てることで、良い判断がでるようになるそうです。

  最近テレビでも、AI洗濯機とかAIエアコンとかAI家電のCMを見るようになりました。

  事前に先生役が、AIと一緒に学習していると想像すると、なんとなく可愛い感じがします。

  弊社は試作が主な仕事になってきております。

  柔軟で良い判断ができるような人材育成が必要になっています。

  これまで、「教育訓練」と言っていたものを「学習」と言い換えるようになりました。

  大まかなところは過去経験が役に立ちますが、細かな点はその都度学習が必要になります。

  『いかにうまく失敗するか』ということがとても重要なんだろうなと思います。

<5Gは大変?>

  先日行われた営業グループ打ち合わせの中での、弊社営業マンの発言。

  「最近色んなところでよく聞くし、今後は弊社にも【おじい化】の波が・・・」。

  お爺化!?確かに平均年齢は低くはないし、いよいよ内にも高齢化の波が!?

  【お爺化】ではなく【5G(ごじー)化】でした。

  営業マンの滑舌が悪かったようです。

  5Gは、スマートフォンなどの端末で使われているデータ通信の次の規格とのことで

  従来と比べ「より速く」、「より大量」のデータを送受信できる通信技術だそうです。

  電波に大容量のデータを載せるために

  ●電波を縦、横に回転?

  ●時間差を使い電波を何重にも重ねる?

  ●電波を絞ったり、広げたり?

  説明を聞いてもイメージすらわかりません。

  5Gになると、1km四方のエリア内で1,000,000個もの通信ができるようになるそうです。

  盛んに言われている『Iot(モノのインターネット)』用途として、車、家電、農業機器、

  建物、果てはペット動物まで色んなものが通信しだしたとしても、弊社周辺では

  通信チャンネルが余り放題だろうなと思います。

  5G化後も周辺の通信チャンネルが混んでお困りの際は、ぜひ弊社へお越しください。

  ただし、弊社エリアでも5Gが使えるようになってからになりますが、、、

201901

<正月飾り>

  正月飾りに南天はつきものです。

  縁起物で『難を転じて福となす(難転)』という意味があるそうです。

  昨年4月に、米国のカリフォルニア州で完全無人自動運転車の走行が合法となりました。

  難を転じた【Waymo(Google関連企業)】が商業自動運転タクシーの配車サービスを

  開始したそうです。

  自動運転も現実味を帯びてきましたが、日本で開始するにはまだまだ法律も含め

  難点が多いようです。 

  今年は、大きく前進する年になると期待いたしております。

<初詣>

  正月といえば、初詣ですね。皆様はもう初詣に行かれましたか? 

  初詣に行ってお賽銭を挙げるにも、都会では正月3が日は行列だそうです。 

  氏神様である佐用姫神社は、年末と元旦以外は行列を見たことがありません。

  行列といえば、昨年話題のAIは【行列・統計】とかいう数学で動いているのだそうです。 

  行列で動いていると言われても何のことかイメージすらつきませんが、昨年は、

  将棋でも、囲碁でも、人間を負かし、AIに出来ないことはないのではと思っていました。 

  実際には、残念ながらと言うか、幸いにというか、今のAIでは常識や空気をよむ

  数学がないそうで、 例えば上司から「初詣に行って行列に並んで、よい年になるよう

  お祈りしてこい」と言われても、まだAIは何をしてよいのか分からないようです。

  AIに使われず、AIを使って万来の行列できるほどのお仕事がでる年になればと思います。 

<春風>

  AIというと、昨年何度か「ライダーで飛ばして東風」と聞いたことを覚えています。

  何を言っているのか、さっぱりわかりませんでしたが

  LidarでLD光を飛ばし、ToF(TimeofFlight)の技術で立体画像を得るレーザーレーダー

  という話だったようです。

  さてこのような技術は、ADSA(先進運転支援システム)という物の一部だそうですが

  実際には、多くの技術の集合と聞いております。 

  少し書き出してみると、「LD・マイクロ波・高速信号処理・画像・コンピューター・センサー・

  AI・通信・ 発電・インバーター・モーター」等々、仕事現場や日常生活で

  よく聞く言葉だなと再確認しました。 

  たくさんの技術をうまく詰め合わせて凄いモノにしている様子は、なんとなくおせち料理の

  重箱っぽい イメージが浮かびます・・・お腹が空いてきました。

<おせち料理(数の子) >

  おせち料理といえば、定番として外せないのが数の子ですね。

  数の子はご存知ニシンの子ですが、「二親」で「子だくさん」から、両親が健康で

  子孫の繁栄も願う という意味があるそうです。 

  たくさんといえば、昨年営業マンがKKKという言葉をお客さまからお聞きしたそうです。 

  昨年末に放送開始した4K、8Kの関連?でもKが足りないし、、、と思っていると 

  大変多い数の意味で、1,000,000,000個(10億個)を表現しているそうです。 

  この単位(?)の実際の用途はLEDの発注単位らしいのですが、なんと月間発注量らしいです。

  MINILEDチップの発注に使われているそうで、今年はいよいよそのような単位のお話が台湾、 

  中国、韓国あたりで飛び交うようです。 

  落語ではありませんが、数の子レベルを通り越して、海砂利水魚レベルの数量になりそうです。

<おせち料理(栗金団) > 

  営業マンの一人が甘党で、毎年自分専用の栗金団を準備するようです。

  それを聞いてから改めて見てみると、心なしか、年々丸くなっているような・・・・ 

  金団も栗もその色合いから金運・財運上昇や商売繁盛を願う意味があるそうです。 

  もう20年近く前になりますが、ビル・クリントン氏が大統領就任中、ダジャレで、

  よく「栗きんとんさん」 と呼ばれていました。昨年は、もう一人のヒラリー・クリントン氏も

  トランプ氏と対で話題になりました。近年世界の状況がすごい速さで変化しています。 

  悟空のキント雲で高いところから世の中を眺めれば金運、勝負運ともに

  良い年になるのではないかと思います。 

201808

<車関連>

 (材料)

  コバルトの入っている材料やグラファイト(黒炭)を使うものが昨年から急に値上がりして

  手に入りにくいとお聞きしました。

  車やスマートフォンのリチウム電池に使われているらしいです。

  コバルトは、コンゴが主な産地ということです。しかし、コンゴの産品は使用してはいけないそうです。

  私のスマートフォンにも電池が入っていますが、中に入っているコバルトは

  どこからきたものなんでしょうか?

 (LiDAR【ライダー】)

  レーザーレーダーとも言われるそうです。

  普通レーダーは、電波で物の形を認識するそうですが

  電波を光に変えることで、小さなものまで検出できるそうです。

  少し別の技術とのことですが、iPhoneは赤外光で目や鼻まで認識できると聞いて大変小さな物まで

  検出できるんだなと感心しました。

  ライダーを車に載せ周りを認識、自動運転に使うそうですが

  私は「ライダー」と聞いて、真っ先に『仮面ライダー』が浮かびました。

  イケメンと、バイクのイメージを想像してしまいました。

  弊社営業メンバーに話すと、「ライダーはバイクでなく、クルマ用だよ」と教えてもらいました。

  弊社の営業マンは、私に困った事があった時に何気なく助けてくれる仮面ライダー的存在です。

  お客様にとりましても、困った事があった時、何気なくお助けできる存在であればありがたいと思います。

<LED関連>

 (MINILED)

  最近流行りのようで、複数のお客様から試作のご依頼がありました。

  小型(MINI)のLEDを大量にならべ液晶のバックライトにするそうです。

 (可視光照明用)

  一般照明用のパッケージ、樹脂などの周辺材料の試作は今年度に入り少なくなってしまいました。

  生産終了品の再作製など、商品化に近いところでの御依頼を頂くようになりました。

  (赤外センサー、長波長センサー類)

  昨年度に比較すると新規のお話は増えており、特殊な波長の物もある様です。

  それらは、人間の持ち物検査装置や暗視カメラなど、特殊な用途に使われているらしいです。

 (QLED)

  半導体の粉をナノレベルまで小さくすると、粉の大きさに関連する色の光がでるそうです。

  よく意味が分かっていませんが、OLEDの次の物になるとのこと。

  OLEDの次はPLEDだと思っていたのに残念です。

  後で聞いてみたら、Qは『Quantumdot(QD)、量子ドット』の意味だそうです。

  弊社でも大学の先生などから何案件か動きがあると聞いたそうです。

  弊社には小瓶に入ったものを持ってこられましたが、非常に高価な物らしく少量でもすごい

  価格になるようです。

<その他>

 (廃棄物について)

  プラスチックストローが廃止される動きが最近話題となっています。

  きっかけはYouTubeで配信されたビデオで、亀の鼻にストローが突き刺さってた画像とのことです。

  ヨーロッパではここ数年でクジラが多く浜に打ち上げられ、その胃袋から多くのプラスチックゴミが

  発見されているそうです。

  日本を含む先進国が中国・インドへ輸出した資源ゴミが流れ渡り、海を汚し生息する

  生き物を傷つけているとのこと。

  中国は資源ごみの輸入を禁止したそうで、日本の港に資源ゴミが輸出できず残っているそうです。

  弊社でも廃棄時にこれまでと違った注意が必要なものが出てきました。

  私もコンビニでPET容器に入ったものをよく購入しますが、もしかしたらそれがまわりまわって

  クジラの胃袋の入ってしまうと思うと、なにかいい方法はないものかと思います。

  まずは、マイバッグを持参しレジ袋の削減に貢献するなど、身近で出来ることからしていきたいと思います。

<面発光レーザーを使った通信・認識システム>

  昨年iphone8、iphoneXが発売されました。

  面発光レーザを使って赤外線の点を作り、何万点も当て赤外線カメラで撮影し

  顔を3Dデータとして認識するそうです。

  便利なのかもしれませんが、何万点もの赤外線を顔にあてるのは気持ちのいいものではないなと思います。

  弊社へは、面発光レーザーを用いた照明のご依頼はありませんが

  通信用光源としてVcsel、受光素子の実装、光ファイバーの光軸合わせなど近距離光通信の

  お話は引き続き頂いております。

  社内で光軸合わせをしている所を見せてもらいにいきましたが

  マイクロメーターが幾つも付いたネジの塊のような物でクネクネと位置合わせするそうです。

 <赤外線を使ったセキュリティシステム>

  中国では、何万台ものカメラを街頭に並べ顔認証させるシステムが動いているとのことです。

  そのシステムで問題のある人を監視し捕まえるそうです。テレビに出ておりました。

  どこに行くにも監視の目があり、誰と付き合っているか、どこでデートしたかも分かるような勢いです。

  私個人としては、監視されながらの生活は耐えられません。

  しかし残念ながら、そのようなカメラに使われる高出力の赤外照明用の試作が

  弊社へも来ているとのことです。

 <衣服と一緒に着るセンサー>

  展示会などに行ったときの弊社営業マンの話です。

  IOT関係について特に人の動きを感知するセンサーの展示が多かったとのことです。

  特に、ウェアラブルコーナーではメガネ、織物などが展示してあり、体験コーナーでは

  順番待ちの人で長蛇の列が出来ていたそうです。

  非常に多くの業種の方がIOT、AIに関心を持たれている様です。

  体中にセンサーを着て過ごすイメージで何だか凄そうです。

  コットンの肌着のほうがよいのでは?と思うのは私だけでしょうか?

 <進化する自動車とその市場>

  車関連のお仕事は、ずっとお忙しいとのことです。

  ただ現在、大変な変化期にあると某有名メーカーの社長が言われていると聞きました。

  弊社の営業マンも同じような話を開発者の方から聞いたと教えてくれました。

  AIが運転すると人間が目で周囲を確認する必要が無いので、ヘッドライトも

  バックミラーも必要なくなるそうです。

  また、エンジンの代わりに電池とモーターを使う電気自動車の開発も進んでいます。

  エンジンがいらないので加工屋さんは必要なく、ボディーも3Dプリンターで作るので

  工場が必要なくなるそうです。

  本当かなと思いますが、海外では3Dプリンターで家を作っているそうですので、

  確かに大転換期にあることは間違いないのでしょう。

  私の日常生活、会社の仕事も大きく変わるのかと想像すると、少し怖くもあります。

 <その他材料関連について>

  樹脂シートについて

  バックライト等のシート開発から電池用の機能材料用途の開発へと

  方向転換されたというお話を聞きました。

  蛍光体について

  バックライト用途の蛍光体は、新しい対応としてQDでCdフリーの開発が進んでいるそうです。

  プロジェクター用途の光源LEDはパワー不足でレーザーが使われる様になってきているとのこと。

  蛍光体もレーザーに合わせて使用される様に開発が進んでいるとのことです。

201803
201711

<AI(人口知能)について>                                   

  AIに関連するお話として、『クラウド』『5G』『IoT』などのワードを伺う様になりました。                                  AIといえば、囲碁でプロ棋士とAIとの棋戦でAIが勝利したというニュースをみました。                                      AIとは「データセンターの中で動いているプログラムのこと」と聞きました。                                   

  正直よくわかりませんが、友人とランチに行く時「近くの美味しいお店」と                                     

  スマホに話しかけると店名や地図が表示されます。                                       

  この機能は私もよく使っていますが、これもAIが動いていると聞くと結構身近な感じがします。                                データセンターは、体育館のような大きな物で、世界中で必要になっていると聞きました。                                     

     データセンター、それをつなぐ高速通信、その周辺材料関連について開発されているお客様はいずれも

     忙しいとのことです。                                       

     素晴らしく賢いAIですので、今後専門的な事務仕事ほどAIに取って代わられるとのことですが、                                私の仕事は、このご挨拶を含め、専門的でもなく拙いものですのでAIには無理なのではないかと

     変に安心しています。                

<LED関連>                                 

 ①一般照明用                                 

  有名なホームセンターでLED電球が99円で売られていると聞き驚きました。                                 

  中国での生産過剰が続いており、値崩れが大変とのことです。                                 

  国内メーカー様の新規材料開発については、相当ブレーキがかかったままのようです。                                       

 ②液晶バックライト                                     

  液晶バックライトは、蛍光体を使い白色の光をだしています。                                 

  それをRGBのフィルターをとうし多くの色を作りだしているそうです。                                     

  フィルターの色からズレた光は、遮られるので無駄になるだけでなく、コントラストも、色も悪くなるそうです。              mini LEDと呼ばれる小さなRGBLEDでバックライトを作る構想があるとのこと、                                   

  OLED化も含め、蛍光体、パッケージなど周辺のお仕事に大きな影響があるんだろなと思いました。                             私の家のテレビは4Kではありませんが綺麗に映っていると思っています。                                   

  今以上に綺麗するお手伝いをさせて頂いているのですが、変化とは言え微妙な感じです。                                     

 ③DRL(デイタイムランニングライト)について                                       

  DRLは、単車の昼間点灯と同様、車の昼間点灯用ヘッドライトのことだそうです。                                       

  昨年までは、明るすぎると違法だったそうで、ヨーロッパ車は、わざと暗くしたり消灯していたそうです。                       DRLの義務化はまだのようですが、テレビCMで見る車のデザインイメージも変わってきています。                             LEDとしては、CSP、フリップチップが主流とのこと、                                   

  蛍光体も温度で色が変化しにくい材料が使用されるとのこです。                                 

 ④UV-C LEDについて                                 

  最近では、UV殺菌消臭器がテレビCMで見かけたとのこと。                                 

  殺菌用以外にも、すこしづつ用途開発が進んできているようです。                                       

  弊社でも少しづつですが御依頼案件が増えています。                                     

<その他>                                   

  半導体組立装置、検査装置用のセンサー、ベアリング、ガイド、電子部品どれも不足していると伺いました。                     中国の政策的な半導体増産、OLED増産への投資などもあり、まだまだ                                   

  品薄が続くと言われるお客様が多いようです。                                       

 <一般照明用LEDについて>

   一般照明用市場は、ますます大変になってきているそうです。

   中国でのお話とのことですが、

   「検査費用が出ないので検査はしない。」と言われたそうです。

   「どうされているのですか?」と伺うと、不良が出ることを前提で、販売しておられるとのこと。

   蛍光灯の入れ替えなどで一度に多くのLEDを使用する場合、最初から不点灯品がでると思います。

   使用する時に良品と入れ替えれば問題ないとのこと。

   私には、どうも理解しにくいところがあります。

 <ウェアラブル端末関連について>

   Apple Watchは以前よりよく見かけるようになりました。

   Apple Watchに使用されるのでは・・・と言われていたマイクロLEDについても

   現実味を帯びた話になっているようで、ネットでも時々見かけるようになりました。

   Appleの噂話は、皆さんお好きなようです。

   秘密と言われると、噂話をしたくなるのは、世界中同じのようです。

 <医療関係について>

   弊社で試作をされる物の中には、医療用にお使いになる物があります。

   皮膚の上から血の色を見て酸素の量を計るとか、食べ物、血液中の病気の印などを測定する

      装置に使われるそうです。

   病気の印をどのようにして計るのかというと、その印になる物質にくっついて光を出す特別な

      材料があるそうで、くっついた量を光の量として測定するとのことです。

   同じようにDNAの構造を解析できる装置ができています。

       よく聞くようになった用途は、犯罪捜査や、妊娠時の検査です。

   現在検査装置は、大変高価なものですが、地域の病院でも使えるような安価なものにしようと

       研究が進んできているそうです。

   血の一滴で遺伝情報が分かるようになるそうで、研究されている方から「あんたもアホやけど、

       生まれた息子もきっとアホというのが分かる。」と言われたそうです。

   話を伺った営業マンは「ますます結婚できんようになる」と嘆いていました。

   分かることは良いことかもしれませんが、幸せかどうかは別だと思いました。

 <車関連について>

   車用は、どのお客様にお話を伺っても忙しいとのことです。

   車用に採用されるためには、多くのデータが必要になるそうで、初めて車用材料開発に携わられた

       技術の方が、提出用データの多さにびっくりされたとのこと。

   その方には、弊社からデータ取り用の作業改善冶具を提案させていただき喜んでいただいたようです。

   車用は一旦動き出すと長いお付き合いになるとのことで、やはり重要のお客様のようです。

 <深紫外線LEDについて>

   弊社でもやっとスタッドバンプを使ったフリップチップ実装テストを行えるようになってきました。

   フリップとは『反対』の意味だそうで、ひっくり返して実装することすべてフリップ実装というそうです。

   スタッドバンプは、金の鋲のようなものです。それを使って、基板とチップを繋ぎます。実際には、

       超音波で金の鋲をつぶして基板に擦り付けるそうです。

   深紫外LEDですが、まだ積極的に使っていただける市場がないようで、

   お客様からも「何かいい用途はないか」と聞かれることがあるそうです

   『組立も難しい』『費用もかかる』というだけでなく、

   スタッドバンプでのフリップチップ構造は、チップから基板への熱の道が小さな鋲だけしかありません。

   信頼性を確保するにも難しいとのこと。

   「今後チップの構造変更がされていくだろう」と言われるお客様がおられるそうです。

 <AOC(アクティブ・オプティカル・コード)について>

   インターネットで物と物がつながるというIOTに関係するということで、流行だそうです。

   『LANケーブル』『HDMIケーブル』は電線ですが、『AOC』はそれを光の線に変えたものだそうです。

   『長い距離に届かない』『早くデーターが送れない』といった問題を解消するもので、

      光通信のミニチア版のようなものだそうです。

   HDMIは、私の家のTVにもついていました。

   長距離につなぐこともなく、これ以上早くする必要も感じませんが

   工場内で動画を共有する場合には必要になるのだろうなと思いました。

   この光通信には、レーザダイオードの一種でVCSEL(面発光レーザ)というものを使用します。

   弊社へは、これの組立、その周辺の材料開発などの試作のお話がくるようになりました。

 <その他>

   電子部品装置関連の景気について

   量産品については、今年度に入り、近年製作のご依頼がなかったお客様から久しぶりに

      ご依頼が有ったり、増産のご依頼があったり、昨年とは違う感じがしております。

   変化があった製品は、いずれも半導体関連の製造、検査装置に関連するものです。

  ネット情報としては、

   中国は、2016年ごろから10年間に半導体に1610億ドル(≒17.7兆円)の投資をする計画とのこと。

   世界全体の投資の伸びは、5~6%の予想のなかで、中国で急激な伸びがあり、活況となっているようです。

   同様の傾向で1、2年は推移するのではという意見が多いようですがいずれも、エンドは中国での設備投資です。

   中国の投資はこれまでいずれも過剰な投資になっていました。

   「今は、良いが反動も大きいのでは」と予想されている方もいらっしゃいます。

   セルロールナノファイバーについて

   ナノの世界のお話として、樹脂強度を上げたり屈折率を変えたりする用途への実験も始まっているそうです。

     弊社の営業マンによりますと、複数の樹脂関連のお客様からお話を聞いたと言っておりました。

201706
201703

<UV-LEDについて>

 ①深紫外LEDについて

  深紫外LEDは、青色LEDや一般紫外LEDとは形が大きく違うそうです。

  青色LEDや一般紫外LEDは透明電極が使われているそうです。

  しかし、深紫外の光は透明電極を通り抜けないので深紫外LEDには使えないそうです。

  では、どうするのか聞いてみました。

      チップの裏側から光を出すようにして透明電極を使わない様にしているそうです。

  透明電極の代わりに、くし状の電極をつけ、ひっくり返して基板につけるそうで

  スタッドバンプという様ですが、金のビョウの様なものにつけて

  基板にこすりつけて実装するそうです。

  昔、弊社では青色LEDが出始めたころにスタッドバンプでの実装テストを

  行っていた様で、今はそのテスト装置をまた再稼働させてサンプル作りを行っています。

   ②一般紫外LEDについて

  一般紫外LEDについては、チップの構造が少しずつ変化しながら

  出力が上がってきているとのことです。

  多くの海外メーカー様のカタログを見かける様になってきました

   ③UV-LEDパッケージ市販品評価

  市販品を分解して、中身を見てみたそうです。

  私自身、パッケージの断面を見たことがなかったので

  評価結果を見てこんなところが見れるんだと驚きました。

  (参照URL:http://www.sayo.co.jp/rensai1.html

<一般照明用LEDについて>

  中国で、照明用LEDを作りすぎになっているそうで

  その影響で、LED周辺材料についてもコスト競争が大変だそうです。

  私どもがお世話になっております技術者の方からのご依頼も、

  高付加価値、特殊仕様品への変更、再市場調査などといった

  これまでとは違ったお話を伺う機会が増えてきています。

<OLEDについて>

  一般的な液晶についてもコスト競争が激しく、韓国でさえも大変なようで

  次の高付加価値品として、国を挙げてOLEDの後押しをしているそうです。

  OLEDはTVなどの大きな画面はまだ得意ではないようですが、

  携帯電話や早い動きが必要なゲーム用画面などはOLEDのほうがよいとか・・・

  携帯電話ではこれまでサムスンだけがOLEDを進めてきましたが、

  いよいよアップルもOLEDを採用すると聞きました。

  一般電子部品材料、設備用センサーなど昨年秋ぐらいから、

  特需的な増産になっているとのことでOLED需要ではないかとのお話でした。

  中国でも、OLEDの大きな工場を建てようとしているとも聞きました。

  OLEDは、蛍の光が技術の元と聞きました。

  静かで小さなイメージですが、動き始めると騒々しく、

  大きな変化を伴うことになるのだろうなと感じています。

<QD関連について>

  最近、量子ドットという言葉を耳にするようになりました。

  担当に聞くと、「光を電子に閉じ込め、また違った色の光にする」とのこと。

  何となく孔雀の羽のようなものじゃないかと思っています。

  テレビ用のバックライトに使用すると、蛍光体に代わり良い色が出るそうです。

  4K、8Kテレビ用に検討が進んでいるそうです。

  フッ化物系の蛍光体も良い色が出るそうですが、

  いずれも変質し易く、使いにくいものだということです。

  きれいにするのは、良いことですが私は今でも十分きれいに見えていると思っています。

<ウエアラブル関連について>

  Apple watchなど腕時計型のスマートフォン、スマートグラスなどの

  メガネ型のコンピュータディスプレーなどが販売され始めました。

  弊社にも、Apple watchを付けておられるお客様が来社されるようになりました。

  弊社試作でも、伸びる回路材料、小型の通信モジュールなど多分ウエアラブルに

  関連するものなのだろうと思われるものが散見されるようになりました。

  日ごろから、携帯を着る様に持ち歩いている私からすると、携帯の万歩計も

  ウエアラブルといえるのかもしれません。

<医療関連について>

  製品開発関連の要素実験として試作依頼を頂く場合があります。

  具体的には、口中を照らすライトを作製してみたい、手術に使うピンセットに

  小さなLEDが付かないか、波長の違う光源を並べて

  検査に使用してみたいなどといったお話を頂きます。

  詳細は分かりませんが、医療関連の製品開発とのこと。

  要素実験用ですので、不細工ですがお役に立っているようです。

201612

<照明用レーザ>

  蛍光体の熱による劣化が問題になるとのことです。

  蛍光体のガラスシートにしたものを回転させたりと蛍光体メーカー様も大変なご様子です。

<液晶バックライト>

  フッ化物系の蛍光体使用、パッケージ高さのサイズ(0.4~0.3mm)への改良など

  弊社へも多くのお話が有るようになりました。

    スマートフォン用として、今年度スタート時、OLED材料メーカー開発御担当様が、

    ドタバタされておりましたが、夏頃からは落ち着かれているご様子です

    世界の景気が下がり気味で、コストの低いLEDの需要がまだまだ続きそうだとのことです。

<一般照明用LED>

  CSP化の流れが進んできたようで、国内のメーカー様ラインアップ追加されました。

  製造では前工程的な要素が多く含まれるそうです。

  蛍光体シート使用など、これまでと違った製造方法になるようです。

  樹脂についても接着性の良いBステージ品(硬化途中の樹脂で接着性などが上る)への

  対応など違った技術が必要になってきたと聞いております。

  パッケージが小さくなるにつれ、これまで以上に熱の問題がついて回っているようです。

<紫外線LED関連>

  UVCでは、チップサイズが少しづつ大きなものが試作品として回ってくるようになりました。

  また、パッケージもステムだけでなく、セラミックSMDでハーメチックシール品が増加しています。

  シール・リーク測定等の依頼が有り、各社確実にステップアップされている様子です。

  発光だけでなく、受光素子の案件も散見されるようになりました。

  機器利用への用途開発も少しずつ進んできているのでは・・・と期待しています。

<MEMS>

  流量、圧力、遠赤外線センサーアレー、振動センサー、ガスセンサーなど

  本年も主に素子開発、工程改善検討用サンプル作製など複数案件のご依頼を頂きました。

  それぞれに、歪み制御、温度特性改善、パッケージ内気体の変更など

  特性に影響を及ぼす細かな御検討の様です。

  設計・加工を含め大変難しいものであることを実感しております。

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